出過ぎたクイになれ! 1/4

 

『出過ぎたクイになれ!』

この言葉は

ある大切な人から頂き、

僕が約5年間(独立してからずっと)

自分に問うて来た言葉でもあります。

僕が独立して1年目に取り組んだのは

自分のカラー技術を伝えて

カラーの価値を高めることでした。

これはそれなりにうまくいき、

単価アップや技術の向上、

人によってはセミナー講師に

なったりする結果も出ました。

 

当時、

よく関わっていた

ある美容師はスタイリストデビュー後

1年で指名売上100万円を達成、

また

その1年後には

200万円を超えるまでに

なっていました。

彼の資質もありますが、

この早さは僕が知る限り最短記録です。

 

そのとき

僕が彼によく言っていたのが

「出過ぎたクイになれ」でした。

しかし

僕と彼が求めて来た理想の影響で

彼がスタッフに求める水準が高くなり、

サロンも忙しくなり、

サロンの関係性を

悪くしてしまったのも事実です。

売上を上げるスタリストに依存すると

それをサポートする人材を

毎年雇用しなければならず

売上の維持は、かなり難しくなります。

 

近年の人材雇用の難しさや

新人の早期退職などを考えると

僕は

「出過ぎたクイになれ」が通用しない時代

になったと思っています。

そこで僕が取り組み始めたのが

「出過ぎないクイになる環境を作る」です。

みんなが成長したいと思える環境を

作ることができれば

みんなが程よく出たクイになるので

1人1人は「出過ぎないクイ」になります。

 

僕自身も理想論に近いと感じていますが、

この状態になることをサロンのあり方として

問われていると感じています。

そこで僕が考える才能の集団(チーム)とは、

大人しいクイと

出過ぎているクイ同士が

忖度なしに対話し、

そこで決まったビジョン(≒目的)に向かって

そのナニカを掴みたいと思っている状態

=仲間(チーム)だと思っています。

僕の経験上、

普段よく喋る人が聞き役に回り、

聞き上手の人が積極的に話している状態は

上手くいっているケースだと捉えています。

 

1人の才能を活かす集団ではなく、

チームの存在自体が才能であり、

出過ぎたクイと大人しいクイを

対等な場にすることこそが

今求められる才能です。

その判断基準は、

『スタッフがそのサロンで

働きたい職場』かどうかです!

 

ただ、

ここに大きな落とし穴があります。

 

この働きたい職場を作るのであれば

意見の衝突が必ず起きます。

 

その衝突の場が、

より意味のある状態にするため

僕は、

コンサルタントになったのです。

 

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