店長の働き方改革 3/4
店長の育成として
僕がオススメしているのは
店長1人1人の役割と定義を
言語化することです。

実際に僕が関わらせて頂いている
サロンの店長の定義を3つ
ご紹介させて頂きます。

1人目の店長の定義は「サボれる店長」です。

この店長は責任感が人一倍強いため、
なかなか自分の仕事を
人に任せれないことが多く、
いかに
任せる内容の整理とスタッフの強みを
繋げるかがポイントになっていました。

その結果、
昨年は約10日間の長期休みを取り、
その間の代役を
なんと2年目のアシスタントを店長に
抜擢して
見事にサボることに成功しています。
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人に任せるためには
普段サボっていない信頼が
必要なのかも知れません。

その信頼があったからこそ
生まれた事例ではないでしょうか…
2人目の店長の定義は
「やりたい事をやる店長」です。
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自分がやりたい事をやる=ワガママ

ワガママが許させるには、
一緒に働いているスタッフの信頼や尊敬、
そのワガママの目的の説明が
必要だと思います。

だからこそ店長が取り組んだ事は
誰よりも
スタッフのやりたい事に
『耳を傾ける』でした。

このポイントは
スタッフが本当にやりたいや
心から思っている事を傾聴し、
本音を発見できるかどうか?です。
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もしかしたら
スタッフのやりたい事と
自分がやりたい事は一緒かもしれない
という理由ではじめたそうです。

それをビジョンって言います。
最後の店長は、
いかにスタッフから『嫌われる店長』
になれるか?でした。

なぜこの店長が
嫌われなければならないかというと、
その店長には
夢(ビジョン)があるからです。

その夢(ビジョン)とは、
『近い将来に海外で
美容師として働きたい』です。

それを叶えるためには
働いているスタッフから
必要以上に好かれたり、
居てもらわないと困ると
思われたりしてしまうと、
自分の夢(ビジョン)に対して
ブレてしまうため、
こういう店長の定義にしたそうです。
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普通に
この3つの店長のストーリーを聞くと
違う感じがあると思いますが、
僕からすると前回お伝えした
「人が行動したくなる
コミュニケーションができる店長」
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につながると思います。

ここでご紹介した店長たちは
自分が求める理想の状態になるために
まず自ら行動しなければ
一緒に働いているスタッフや
自分を求めてくださっている人に
響かない事を知っています。

『まず自分が行動する』
自分の背中で語れる店長を
育てることが
僕の考える店長育成法です。

そして
こういう店長がいるサロンでは
「自分のためにがんばりたい!」
というスタッフが生まれていきます。

僕が考える店長の育成は、
店長のためにがんばりますではなく、
自分と向き合い
次なる道を切り開いていけるナニカを
感じさせてくれる
そんな憧れられる存在だと思っています。

僕は、
そんな店長から
ナニカを感じてもらえる存在で
あり続けたいと思っています。