店長の働き方改革 2/4

前回のブログ記事で

「どうすれば経営者が想像するように
働いているスタッフが変わってくれるのか?」

という経営者の問いをご紹介しました。

しかし

この問いの解決の先にあるナニカは

経営者の責任が増えていくパターンであり、

その結果、

夜も眠れない日々を作り出してしまう人が

多いのではないか?

ということを前回お話ししました。

だからこそ

スタッフや人を変える経営者なのか?

自分の悩みの質を変える経営者なのか?

が重要だと思っています。

この問いに気付いている経営者は

今、何をすべきかを知っています。

それが店長の育成です。

正直、店長の育成と聞いて

「何を今さら・・・」

「10年前も同じことを言っていた」

思われた方が

ほとんどではないでしょうか?

言葉としては

これまでと同じですが、

同じ育成でも

定義や質は

算数数学ぐらい違います。

一言で伝えると

「教えない」を意識することです。

10年前の店長の育成は

「いかに自分が持っている能力を伝えるか」

が重要でした。

残念ながら

今も根強くその体質が残っており、

美容界のセミナーも

傾聴ベースの講義スタイルが

ほとんどです。

要は

この店長が教えるという時代が

終わりを迎えようとしています。

ただ

厳密にお伝えさせて頂きますと、

新しい知識や技術を教えることを

決して否定しているわけではありません。

ですが、

最近

僕がテレビで見たのは、

ネイルが自動化して

ネイリストの今後が

危ぶまれている現状です。

(ちなみに自動化ネイルはネイリストが

1本15~20分かかるところを

約15秒で終わらせてしまうそうです)

もし

今、教えている技術が

自動化の機械やAIに

代わってしまったら、

本当に大丈夫なのでしょうか?

だからこそ何度もお伝えさせて頂きます。

 

今までとは違う、

教えないからこそ

求められる店長像

僕が考える働き方改革になります。

その定義とは

「人が行動したくなる
コミュニケーション共有ができる店長」

です。

もう

お気づきの方も多いと思いますが、

それこそがコーチングスキルになります。

それにより

脱トップダウンを実行し、

ビジョン経営にシフト出来るかがポイント

です。

けれども、

1つ大きな問題があります。

それを実行して本当に結果が出るのか?

フラットにしてスタッフは本当に育つのか?

という問題です。

確かに美容界はそんなに甘くありません。

ですが、

次の一手をどう打てるのか?

発見しなければ、

これから激変する時代の波に

確実に飲み込まれてしまいます。

技術は機械でも奪えるかもしれませんが、

その人が乗り越えてきた苦悩や経験、

そこから生まれる人間力は

誰にも奪えません。

店長の育成とは

この奪えないものを

生み出していく過程だと

僕は思っています。

要は、

スタッフから思われる店長を

育てることが、

これからの時代の

経営者の役割であり、

苦悩の根本を解決する道ではないかと

僕は思っています。

これをビジョン経営と言います。

次回は

店長の育成で

上手くいっている3つの事例を

ご紹介させて頂きます。

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